飲食店のQSCの一つ、品質を上げるにはどんなことが必要だと思いますか?
時間をかけて丁寧な仕事をすることが大事なのではないでしょうか?
そう思ってしまいがちなのですが、品質とは何かを理解すると実は大切なのはスピードということが分かってきます。
えっ!急いだら雑になって品質落ちてしまうのでは?
急ぐ、焦る、速度を上げるの意味の違いを理解してスピードアップすることが大切ですね。
こんにちは、飲食向上委員会アラフィフたかPです。私もこれを読んでいる皆さんも楽しく働いて売上利益アップのヒントになるコンテンツを公開しています。今日は品質を上げるために正しいスピードアップの方法を理解するというお話です。
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「品質が良い」の正しい定義とは
今回のテーマ「品質向上にはスピードアップが大切」という話の重要なポイントは「言葉」の定義です。私たち日本人は島国でほとんどの人が多少地域差はあっても同じ日本語を話しているので、言葉が通じ合っていると思っているかも知れませんが、意外と言葉の捉え方は十人十色で通じているつもりが通じていないものなんです。
誰でも知っている著名な商品や有名人であれば、その名詞によって全員が同じもの(または人)をイメージできますが、それ以外の場合は人それぞれの経験によってまったく異なるものをイメージします。
例えば「赤いものと言えば」と問題を10人で答えを合わせようとしても、全員揃うことはないと思います。もっと絞って「赤い車」でもその人の知識や経験によってはそろわないかも知れません。
そして、多様な考え方が広がっている現代ではモノではない名詞や形容詞であればさらに人によって捉え方が変わってきます。
それではお互いの捉え方を合わせるにはどうしたら良いのかというと
「コミュニケーションをとって確認するしかない」
なぜこんな話から始めたかというと、飲食店で重要なことと言えば、QSCと教えてもらった人たちが多いと思います。Q=クオリティ(品質)、S=サービス、C=クレンリネス(清潔さ)を向上させることがお店のレベルアップとなり、レベルアップすれば満足度が上がり、お店の業績が向上するという考え方です。
もちろんこれは正解です。品質がいい方が良いに決まっているし、良いサービスは気持ちがいいものですし、汚いよりキレイなお店の方が快適です。
ただ、問題はこれらの言葉はとても曖昧な言葉なので、追及すれば、どこまでも追いかけ続けなければならなくなってしまいます。
では、どこで落としどころをつけるのかというのが、まずは市場や顧客に投げて、反応を見て決めていくのがよいということです。
つまり、70%位の仕上がりで一旦商品・サービスとして投入してそこからブラッシュアップしていくのが一番効率がよいということです。
この手法がいわゆるPDCAサイクルと呼ばれるものです。
PDCAサイクルを回してビジネススピードアップ
では、具体的としてPDCAサイクルを使った商品のブラッシュアップのやり方を見てみましょう。
ある2つのラーメン店(A店とB店とします)において、季節商品の夏の冷たい麺を開発しています。当然営業しながらの研究なので、営業終了後などに試作を重ねることになります。その期間は3週間位です。発売開始は7月1日からとしました。
A店は、販売開始を7月1日を逆算して、6月の第2週から試作を開始、万全の体制で7月1日から販売しました。
B店は、GW終了後から試作を始め、6月の初旬には試作品を完成させました。そして極力客観的な意見がでるようにSNSで限定メニューとして発信して、多様なモニターの意見を取り入れながら、ブラッシュアップをしていき、改善を重ね、7月1日に新メニューとして投入しました。
これは仮定の話ですが、なんとなくどっちの商品が売れたかは想像してしまいますよね。
そして、このB店の仕事の仕方がスピードアップしており、かつ品質が高い商品を作り出すやり方ということです。
ビジネスに必要なスピードとは
ここでまた、言葉の定義の話になってしまいますが、仕事のスピードとは何かということについて考えたいと思います。
スピードというと、どうしても作業スピードのことと捉える方も多いですが、実際に必要なスピードは事前準備を早めにやるというスピードと修正をかけるスピードの速さです。
作業自体のスピードを上げることによって確かに生産性は上がりますが、これには個人差があり、作業スピードを上げていけば、必ず正確性が下がります。また、作業内容によってはスピードアップはリスクも伴い事故の可能性も上がってきます。
また、経験が不足している人や能力が低下している高齢者などに作業スピードを要求するとメンタル面から崩れることもあります。それが「焦り」「苛立ち」「思考停止」などです。
つまり、作業スピードの向上によって生産性を高めようとすると必ず「ヒューマンエラーの確率が上がる」ということです。
技術の発展は、人に負担をかけずに仕事ができるようになってきています。つまり道具と仕組みをしっかり活用することがスピードアップにつながるということです。
マラソンの世界記録は男子でおよそ2時間ですが、同じ距離を車を使えば1時間で行けます。普通走っていかないですよね!消費税計算するのに暗算の能力鍛えないで、電卓使いますよね!
これと同様のことが多く作業でできるようになっています。人に頼るスピードアップは必ずヒューマンエラーのリスクを伴いますし、人に負荷をかける仕事は「ブラック」の烙印を押されることとなります。
まとめ
同じ考え方で、極力うまく道具と仕組みを使っていきましょう。
仕事のスピードとは
- 「仕事の流れを予測する力」=何が必要なのかを知ること
- 「仕事の段取りを組む力」=必要なものを用意すること
- 「それを実行する(させる)力」=リーダーシップと作業力
- 「不測の事態に対応する力」=冷静な判断力と経験
でぶれないで作業ができる体制を作ることであると言えます。
- リピート率を上げるにはQSC+V+Hも大切だが顧客心理を理解することも大事
- 顧客の脳にあなたのお店が焼き付けることが大事。
- 「紐づける」カレーなら〇〇(あなたのお店)のような紐づけをさせる。そのためにはあなたの店のブランディングが大切
- 「好印象を与える」プレゼントはシンプルだけど有効な手段
- 「刷り込む」3回来店させる方法を考える。3回来店したらSNSを使ってさらに来店しなくても刷り込みをかける
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも今の状況を打破するためにお役に立てれば嬉しいです。
今日もあなたのお店が益々繁盛しますように!
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