他人を知ることで自分をより深く知ることができます。今回はお店の競合相手について知る方法を学んでいきましょう。
他店の調査なんて難しそう・・・
飲食店の競合調査はそんなに難しく考えなくてもOKです。今はネットに情報がたくさん載っているので、それと自分の視点を合わせていけば分析できます。
それでもポイントはいくつかあるので早速みていきましょう。
この記事は
の続きです。まだご覧になっていない方はこちらからお読み頂くと理解が深まります。
競合店についてどれくらい知ってますか?
自店の分析が終わったら次に行うのは、競合店の分析です。これも先述の孫子の言葉で言うところに「他を知る」ですね。ただ、これについては実際に戦争をするのとは違いますので、単純な戦略論をして考えるとポイントがずれてしまい成功率が落ちてしまいます。(実際の戦争の場合は相手の弱点を調べて、そこをついていくと勝利に近づくので、他の知るということは相手の弱点分析がメインとなります。)
飲食店の経営の場合は弱点をつくのではなく、あくまでも自分の強みを生かすための必要な情報を知ればよいので、このブックで使う「他の知る」というのはもっとシンプルかつ簡単でよいということになります。
ただし、注意事項として一点、これもよくあるケースがあるのですが、競合相手とロールモデルを混同してしまっているということがあります。これについて少し解説をします。
競合とロールモデルは違う
ビジネスにおいて、独創性が大切だと思っている方も多いとは思いますが、実際はほとんどのビジネスモデルが模倣によって成り立っています。私も「マネぶ(学ぶ+真似る)」ということを常に重視しながらビジネスに生かしています。
ただし、注意しなければいけないのは、「マネぶ相手」です。競合店からマネをしたところで、それは二番煎じであり、勝つことはできません。(圧倒的な資本力や企業力の差がある場合は別ですが・・・)引き分け狙いや2番手3番手としてやっていくという戦術も今までは通用しましたが、価値観の多様化・人口の減少に転じた日本において、さらにコロナの影響が拍車をかけ、外食市場は確実に収縮してくるので〇番手のお店は順位の低いお店から順に退場していくということになります。
競合店を調査していくなかでつい真似てしましたくなることがあるかも知れませんがそれはやめて下さい。
マネぶ相手は、自分が以前勤務していた店や業界のトップ、または異業種からのアイデアの転用が望ましいです。そこからマネぶようにしましょう。
競合店について知っておかなければならないこと
それでは競合店について知っておかなければならないことはどんなことでしょうか?
調査費用が出せる大企業でない限り、調査には限界があります。もちろんたくさんの情報があるに越したことはないのですが、実は情報の量はそんなに必要ではありません。(多すぎる情報はかえって大切なものを見落とす原因となります。)
大切なのは
- 競合店の選定
- 営業時間(定休日)
- 売れ筋商品
- プライスライン(あるいは客単価)
の4点位です。なかでも重要なのは、一番上の「どこを競合店と認識するか」が重要です。
単純に同じ業態のお店だとか一番近い店を競合と捉えてしまうと、ポイントがずれてしまう場合があります。業種に囚われずに10店舗位はあげてみましょう。(もちろんもっと多くてもOKです。)
調べる方法は簡単です。食べログなどのグルメサイトやGoogleマップなどで検索すればすぐに10店舗以上のお店の情報が出てくると思います。
その中から、競合と呼べる条件のお店(業態・立地・価格帯・ターゲット客層)を決めていきましょう。
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まとめ
- 競合店を知ることで自店がより理解できるようになる
- 競合店調査は弱点分析ではなく客観データをとることが大切
- 競合店からは真似ない。真似るならロールモデルを設定する
- 競合店調査には競合店はどこかを理解することが一番重要
- 競合の基準は「立地」「業態」「価格帯」「ターゲット層」で見る
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも今の状況を打破するためにお役に立てれば嬉しいです。
今日もあなたのお店が益々繁盛しますように!
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