人手不足にお悩みの飲食店の店長さんへ
皆さまのお店はスタッフが十分にいるでしょうか?いるという店の方が少ないのかも知れません。今の時代ほとんどのお店が人手不足と言っても過言ではないと思います。 もちろん人口は減少傾向にありますし、販売サービス業に従事する人はどんどん減少しています 。私もアルバイトを集めるのにはずいぶん苦労をしたこともあります。慢性的に他店からヘルプを借りていたこともありました。。。
正しいステップを踏めば3か月で人が増えてくる・・・
私が以前勤めていた会社は「求人なんてお金使わなくてもちゃんとやってれば集まってくる」という方針のもとほとんど求人費用がない会社でした。なので上記のように慢性的な人不足になったこともありましたし、自腹で求人広告を出したこともあります。。。。でも今思えばそのおかげで必死に智恵を絞って人を集めるため方法を考えました。そして成功事例を整理していくことによって、最後に勤めた会社ではいつでも必要人員プラスアルファの在籍人数を抱えて営業することができました。(周りの店は全て人員不足で各店店長は休み削って働いていました。。。)ちなみに私は当時すでにアラフィフでしたし、自慢ではないですが、社交性が高い方ではありません。(飲食業店長レベルとしては中の下位だと思います.)つまりパーソナルな魅力ではなく、システムで人は集めることができるのです!大体どこの店に行っても3か月目位に応募の電話が鳴り始めて5か月位で適正人員がそろうようになります。これは地域性とかは関係ありません。実際地方都市でも有名繁華街でも検証済です。
求人がなぜうまくいかないのか~2つの理由~
なぜ求人がうまくいかないのかの理由は2つです。
- 過去の成功事例が間違っている(検証された成功事例でなくただの武勇伝の伝承)
- 行動のステップが間違っている(経験値と装備をためずにボスキャラと対峙)
1つ目の「過去の成功事例が間違っている」というのは上司でもあなたでもどちらにしても過去の成功事例は「過去の若い店長」による成功事例だということです。飲食業界はどうしてもアルバイト雇用が多くなり、当然アルバイトの中心は10代後半から20代のスタッフが中心となります。おおよそ30代中盤を過ぎればアルバイトと「フレンドリーな関係」を築くことは難しくなってきます。そこに気づかずに同じ手法(接し方)をして上手くいくことはありません。結局それは個人の経験の話(武勇伝)となってしまいます。
2つ目の行動のステップが間違っているというのは求人だけではなく、失敗原因の多くを占めるものですが、簡単に言えば、こん棒とウロコの盾でボスキャラに立ち向かっていくようなものです。人が足りません⇒求人媒体かけましょう。では勝てるわけがありません。(地域差が大きいのですが、アルバイトの採用コストが5万円/人を超えているのであれば早急に対策を見直す必要があります)
次の項から具体的な対策ステップを伝えていきます。
これを順番にすすめていけば人は集まる。その仕組を大公開
- 労働環境を調べて、整える
- バックヤードを整える
- 最後の5分の楽屋トーク実行
- あえて非実力主義で組織化をする
- バイト紹介は丸投げ作戦 で
- POPなPOPを作って戦力増強を
- ワード選択が大事!一文字〇万円の価値を生む
こんな感じをステップです。1と2が環境を整える段階。3~5が紹介による獲得を狙うステップ。6が顧客からの募集を狙うステップ。最後が求人媒体の効果的な利用法です。
労働環境を調べて、整える
労働環境をチェックするキーワード
- 整理整頓
- 労働時間と休憩
- 福利厚生
■整理整頓
新人が入ってきて最初にやらないといけないことは「覚える」ことです。「覚える」ことをしてくれないと「受け入れる店」側が困ってしまいます。昔ならちゃんと怒れば済む話でしたが、今はそういう訳にはいきません。覚えないといけないことは「分かりやすく・覚えやすいように」しておく必要があります。以下のことをチェックしておきましょう。
- 厨房内・レジ回りにいらないものはないか?
- 置き場所は動線効率がよく明確に決まっているか?
- 調味料類などはテプラなどで明示してあるか?
- ?レシピ・作業マニュアルが作られているか?(読む気が失せるボリュームになっていないか?最新版になっているか?)
■労働時間と休憩
パート・アルバイトの労働時間の形態が幅広く設定されているでしょうか。価値観が多様化している今の時代では働き方も収入希望も勤務時間帯も十人十色です。それを受けられるようにしていくことと、コンプライアンスが重視されていますので法令を遵守するものなのは当然のことですね。以下のことをチェックしましょう。
- 作業を分解して、主婦・高年齢者・学生・自宅系フリーターなどを活用できるように整備する。
- 休憩は休憩できる環境をしっかり整えておく(休憩スペース・時間)
- 収入希望とあっているかをチェックする
以上のことができていないと「仕事がしづらい」と感じてたり、「する必要なない失敗」や「経営姿勢に対する不信感」をしてしまったりして早期離職の原因となります。
■福利厚生
福利厚生には法定福利と法定外福利の2種類がありますが、法定の整備以外に雇用対象に合わせて福利厚生制度を設けることと明文化されていない従業員むけサービスを整備して福利厚生として明確にアピールすることも重要でしょう。
- 賄いをシステム化ルール化して魅力ある福利厚生としてアピール
- 学生テスト期間、主婦の休み期間の休暇を有給休暇として認定
- マーケティングに関わることをプロジェクトとしてアルバイトにまかせ、研修としてアピール
福利厚生制度は直接利益生まない制度でコストもかかるので大企業有利になる制度ですが、実は明文化していない慣行という形で中小零細企業にも存在しています。福利厚生制度を理解し、うまくアピールすることが重要です。
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